お知らせ
2026/09/24 16:44
皆様、こんにちは。
【ハービックス】店長の岩屋です。
前回は、年齢とともに気になりやすい「もの忘れ」をきっかけに、健康寿命と脳の健康についてお話ししました。
今回は、私たちの身体にもともと備わっている仕組みのひとつ、 「ヒートショックプロテイン(HSP)(ストレス防御タンパク質)」についてご紹介します。

私たちの身体は、非常に多くの「タンパク質」によって支えられています。
筋肉や皮膚だけでなく、身体のさまざまな働きにもタンパク質が関わっています。
ところが、細胞の中のタンパク質は、熱や酸化などさまざまなストレスを受けると、形が崩れたり、本来の働きをしにくくなったりすることがあります。
そこで重要になるのが「ヒートショックプロテイン(HSP)」です。
「ヒートショックプロテイン(HSP)」には、タンパク質が適切な形を保つのを助けたり、うまく折りたためなくなったタンパク質への対応に関わったりする働きがあります。
こうした働きから「分子シャペロン」と呼ばれることもあります。
例えるなら、細胞の中でタンパク質の状態を見守る 「メンテナンススタッフ」のような存在と考えると分かりやすいかもしれません。

「ヒートショック」という名前の通り、「ヒートショックプロテイン(HSP)」はもともと熱に対する細胞の反応から研究が進みました。
しかし現在では、熱だけではなく、運動や酸化ストレスなどさまざまな刺激に対する細胞の反応に関係することが分かっています。
また、加齢に伴って「「ヒートショックプロテイン(HSP)」そのものが単純に減っていく」と言い切れるわけではありません。
現在の研究では、年齢を重ねることで、ストレスを受けた際にHSPを作り出す反応や、細胞内のタンパク質の状態を維持する仕組みが変化していく可能性が研究されています。
つまり、 「年齢とともに「ヒートショックプロテイン(HSP)」が減る」 というより、 「加齢によって、細胞のストレスへの応答の仕方が変わってくる」 と考えた方が、現在の研究状況には近いでしょう。

そして、この「ヒートショックプロテイン(HSP)」との関係で研究されている食品由来素材のひとつに、アスパラガスの茎を加工した素材があります。
ここで大切なのは、 普段スーパーで購入するアスパラガスをそのまま食べる研究ではないということです。
研究に用いられているのは、アスパラガスの茎の部分を加工して作られた規格化素材です。
細胞や動物を使った研究のほか、健康な成人を対象にしたヒト試験も行われており、HSP70の遺伝子発現やストレスに関する指標などが調べられています。
例えば健康成人男性を対象とした試験では、アスパラガス由来加工素材を摂取した群で、HSP70のmRNA発現についてプラセボ群と比較して増加傾向が報告されています。
普段は何気なく食べているアスパラガス。
しかも、研究素材として利用されているのは、長さをそろえる際などに生じる茎の部分を活用したものです。
身近な食品から、細胞のストレス応答という奥深い研究につながっているのは、なかなか興味深い話ではないでしょうか。
では、「ヒートショックプロテイン(HSP)」のことを知った私たちは、日常生活で何を意識すればよいのでしょう。

「熱いお風呂に入ればいい?」
「運動をすれば、「ヒートショックプロテイン(HSP)」は増える?」
「食品やサプリメントを摂ればいい?」
最終回では、こうした疑問にも触れながら、現在の研究から見えてくる「毎日の健康づくり」について考えてみたいと思います。
【ハービックス】店長の岩屋でした。
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