先週末は 満開の桜を見物しようと、全国各地でお花見がされていたそうです。
これまでご紹介したように、奈良県にも桜の名所が数多くあります。




その中でも、奈良県磯城郡川西町は、桜の名所として、また、能楽観世流の創始者である観阿弥・世阿弥にまつわる伝説が残る神秘的な場所で、観世流発祥の地として、多くの能楽ファンが訪れる場所となっています。

この地、奈良県磯城郡川西町に伝わる伝説は、観阿弥が御前演奏の成功を糸井神社（磯城郡川西町）に祈願したところ、寺川のほとりに「翁」の面と一束のネギ「結崎ネブカ」が空から降ってきたという伝説が残されています。

村人は「翁」の面をねんごろに葬り、ネギを植えたところ、見事に生育し「結崎ネブカ」と呼ばれる名物となりました。

「結崎ネブカ」は、一般的なネギよりも太く、
◎緑葉部が柔らかい
◎とろっとした濃厚さ
◎甘みが引き立つ
など、独特の甘みとおいしさがあり、口当たりが柔らかいので、煮炊きものに最適とされています。
また含まれる栄養素として、
◎β-カロテン：抗酸化作用があり、老化や生活習慣病を予防する。　
◎ビタミンC：免疫力を高め、美肌効果がある
◎カルシウム：骨や歯を丈夫にする。
など、健康に役立つ栄養素を豊富に含んでます。

「結崎ネブカ」は、味は良いのですが、一般的なネギに比べ、折れやすく痛みやすい上、見栄えが悪く日持ちしないので、市場への流通には適さないとされていました。
しかし、美味しい「結崎ネブカ」を広めたいとの生産者さんの思いや努力が実り、2005年に大和の伝統野菜「大和野菜」に認定され、
◎懐かしい味
◎ネギ本来の味
◎柔らかく、甘くておいしい幻のネギ
との評判を得て、市場に出回り、好評だそうです。

伝説の地で、天から降ってきた翁の面を想像しながら、満開の桜も眺める。 ロマンがあると思いませんか？
ロマンを求めるのも良し、桜を見るのも良し。 両方できれば尚良し。



桜を見ながら、ブラブラと歩く。 気分も楽しく、日々のストレスなんて忘れてしまいそうですよね。
能楽発祥の地「面塚」まで、お散歩はいかがでしょうか。
【ハービックス】店長の岩屋でした。

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